月刊 HOUSING (ハウジング) 2015年 11月号

巻頭から40頁は、子供の成長と共に移り変わり行く、住宅に対する需要の変化を考察し、如何にしてそれに対応していくかを、住宅雑誌らしく具体的に提案されています。まずは、【安めぐみ】と【東儀秀樹】が語る、子育て奮戦記が各2頁のコラム調に纏められ、イクメン【おおたとしまさ】監修で、子育て時の悩みを各住宅メーカーが一問一答される頁へと続きます。子供を中心にした生活導線の構築方や、予算に合わせた資金調達シュミレーションに加え、料理頁もハロウィンに因んで、子供と一緒に楽しんで作れる「パンプキン・ドーナツ」のレシピとなっています。他にも、寝室の住宅設備やインテリアを調整して、眠りの質を高めると言う提案頁もあり、学者さんのアドバイスも併載して、科学的に考察されていました。その後は100頁に渡って、住宅メーカーからのアピールとなっており、各社が実際に建てた戸建住宅を紹介した「お宅自慢」が大量の写真と共に掲載され、各社への資料請求方法も頁を割いて丁寧に記されています。他にも純粋な広告頁や、出版社のマーケティング目的の頁も多く、全体の1割程度を占めているのですが、フルカラーで紙質が必要以上に良い為、価格は500円超と極端には安価で無いところが惜しいです。総じて、住宅メーカーからの提案を主体とした雑誌ですが、前半特集頁が完全に「子育て」に絞られており、読者ターゲットにピタリと填まる場合は、相応に有用と感じましたので、☆×4とします。